こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(言語社会学)の寺沢拓敬のブログです。

大学院・学会に出没する虚言癖の人にご注意

大学院生へのアドバイスシリーズ!(過去記事:
学会発表での不規則質問(大演説)への対処 - こにしき(言葉・日本社会・教育)



新大学院生(M1)へのアドバイスなるものをよく聞く。

教員との距離のとり方、同期・先輩との人間関係、DCへの応募、メンタル管理などなど。
そんななかで「先輩院生や学会に出没する自称研究者のなかにはひどい虚言癖がいるから気をつけろ」というアドバイスはめったに聞かない。

でも、これはけっこう大事だと思う。実際、分野によってはけっこう被害者は多いはずだよね。


虚言癖の院生、(自称)研究者の特徴

  • 応用系・実務系にいる。基礎研究系にはめったにいない(たぶん)
  • 実在しない史料や研究論文、分析手法、理論について話す
  • 著名な学者と知り合いだと嘘をつく

で、共同研究に誘ったり、実現可能性の薄い「若手ワークショップ」等の企画を持ちかける

詐欺師型虚言
すぐワークショップ企画や共同研究をやりたがる人(手段の目的化)に多い。人手を集めたいがために、つい実在しない研究業績(私は○○の研究をしてるんだ)とか虚偽のコネ(実は飲み仲間なんで、あの○○先生も呼べると思う)を言ってしまう。
マウンティング型虚言
たとえば議論が白熱すると、自分に知識があることを見せつけるために、ついカッとなって実在しない研究について論じてしまう
リップサービス型虚言
不安になっている院生を励ますために、つい実在しない先行研究を教えてしまう


ポイントは、騙してやろうという悪意がないことだ。とくに3番目は「頼れる先輩」という感じで虚言を吐いてくるので侮れない。

実務学問の雄(?)、教育研究はこういう院生(OD?)がほんとうによくいてマジでやばい。もっとも、人を動かす(物理的にも信念的にも)ことが評価されやすい領域なので、こういう人が排除されにくいのは当然のことではある。

というわけで、新院生のみなさん、虚言癖に気をつけましょう。大学院入学式の祝辞でも言おうかしら。

キーボード膝上スタイルにしたら肩こりがなくなった

気がする。

肩・腕に余計な力が入らないので、こっちのほうがストレスなく打てる。

しばらくは、机上においていた有線キーボードを強引に膝上においていた。 これはこれで好調だったけど、コードに引っ掛けたり、とっさに立ち上がれなかったり、そして何よりもちょっとしたマウス操作のときも大きく体勢を変えなければいけなかったので、マウスパッド付き無線キーボードを買った。

キーがスッカスカでそこは不満だけど、そこ以外は満足。

もし、マウスパッド付きで打鍵感覚が重めの無線キーボードが出たら数万円しても買おうと思う。すでにキーボードに数万円使っているので、来世で。

ぞんざいに扱っても、心が痛まないという点でスッカスカにもメリットはあるけど。

中教審第3期・第4期 外国語専門部会・教育課程部会委員、一覧

ウェブ上の委員名簿を一覧表にしたい(Rしたい・vlookup()したい)という衝動をおさえきれなかったのでつくりました。

とくに意味はありません。


  • 外専:外国語専門部会
  • 教課:教育課程部会
外専2004年4月 外専2007年7月 教課2005年5月 教課2005年12月 教課2006年8月
田村 哲夫 学校法人渋谷教育学園理事長,渋谷幕張中学・高等学校長
無藤 隆 白梅学園短期大学長、お茶の水女子大学客員教授
影浦 攻 - - - 宮崎大学教育文化学部教授
岡 秀夫 - - - 東京大学大学院総合文化研究科教授
吉田 研作 - - - 上智大学国語学部教授
金森 強 - - - 愛媛大学英語教育センター教授
金谷 憲 - - - 東京学芸大学教育学部教授
山岡 憲史 - - - 滋賀県米原高等学校教諭
松川 禮子 - - - 岐阜大学教育学部教授
松本 茂 - - - 東海大学教育研究所教授
杉本 義美 - - - 京都市総合教育センター指導主事
西原 鈴子 - - - 東京女子大学現代文化学部教授
太郎良 博 - - - 東京都江戸川区立葛西中学校長
仲野 友子 - - - 国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部エグゼクティブ・アドバイザー
島 幸子 - - - 山口東京理科大学基礎工学部教授
萩原 裕子 - - - 東京都立大学人文学部助教
本名 信行 - - - 青山学院大学国際政治経済学部教授
中嶋 嶺雄 - 国際教養大学学長
吉田 博彦 - - - - NPO教育支援協会代表理事NPO小学校英語指導者認定協議会専務理事
田辺 洋二 - - - - 東京国際大学言語コミュニケーション学部教授,早稲田大学名誉教授
門馬 紘一 - - - - 千葉県成田市立成田小学校長
山本 文雄 - - - - 鹿児島県教育委員会教育次長
大城 賢 - - - - 琉球大学教育学部教授
池田 芳和 - - - - 東京都港区立御成門小学校長
阿刀田 高 - - 小説家
安西 祐一郎 - - 慶應義塾
安彦 忠彦 - - 早稲田大学教育学部教授
井上 孝美 - - 放送大学学園理事長
陰山 英男 - - 広島県尾道市立土堂小学校長
宇佐美 聰 - - 三菱電機株式会社常任顧問、社団法人日本経済団体連合会教育問題委員会企画部会長
加藤 裕治 - - 全日本自動車産業労働組合総連合会会長
角田 元良 - - 聖徳大学人文学部教授・附属小学校長
梶田 叡一 - - 兵庫教育大学学長
荒瀬 克己 - - 京都市立堀川高等学校
佐々木 かをり - - 株式会社イー・ウーマン代表取締役社長、
市川 伸一 - - 東京大学大学院教育学研究科教授
植木 とみ子 - - 福岡市教育委員会教育長
深谷 孟延 - - 愛知県東海市教育委員会教育長
石井 紫郎 - - 東京大学名誉教授、日本学術振興会学術システム研究センター副所長
石田 芳弘 - - 愛知県犬山市
赤田 英博 - - 社団法人日本PTA全国協議会会長
浅利 慶太 - - 演出家 劇団四季代表
増田 明美 - - スポーツジャーナリスト、大阪芸術大学芸術学部教授
渡久山 長輝 - - 財団法人全国退職教職員生きがい支援協会理事長
毛利 衛 - - 日本科学未来館館長
木村 孟 - - 独立行政法人大学評価・学位授与機構
野依 良治 - - 独立行政法人理化学研究所理事長
衞藤 隆 - - 東京大学大学院教育学研究科教授
横山 洋吉 - - - - 東京都副知事
猪口 邦子 - - - - 上智大学法学部教授
藤崎 武利 - - - - 東京都港区立三田中学校長
中村 正彦 - - - 東京都教育委員会教育長
大橋 久芳 - - - - 東京都台東区立忍岡中学校長
高橋 秀美 - - - - 東京都大田区立田園調布中学校長

『母の友』6月号 特集「英語どうする?」

福音館書店『母の友』6月号 特集「英語どうする?」に私の投稿記事(6頁)が掲載されています。

タイトルは「データで考える英語学習の本当のところ」です。

媒体によって手加減をするのは、読者に逆に失礼(逆に?)と思ったので普通の調子で書きました。


母の友 2019年6月号 特集「英語どうする?」

母の友 2019年6月号 特集「英語どうする?」

PC、買い替えて最初に入れたソフト

PCを買い替えたのでメモ。

→ 以前の状況(5.5年前)

あとで入れる予定


そういえば、ついに今回は LaTeX を入れるのをやめてしまった。2015年以来使っていない(科研費関係書類はもっぱらワード)

2019年度社会学実習 (水3) 課題文献(暫定)

寺沢ゼミ 2019年度 社会学実習 (水曜3限)

本を読んで報告。
こころがけとしては精読よりも多読。(あくまでこころがけ)

 

課題文献

 

☆の意味
  • 星1個文献は一人で報告。2個は最大2人。3個は最大3人。以下同様。
目安
  • ☆:   平易。ページ数も少ない
  • ☆☆:  平易な一般書(高校生でも読める)。
  • ☆☆☆: 学術書あるいはセミ学術書(大学生向け)。
  • ☆☆☆☆:学術書のうち、内容が難解か、あるいは、ページ数が多いもの。

 

社会言語学概論

石黒圭 (2013) 『日本語は「空気」が決める:社会言語学入門』光文社
  • ☆☆
  • 新書で社会言語学の入門書は少ないが、その数少ない例外がこれ。

 

白井恭弘 (2013). 『 ことばの力学――応用言語学への招待』
  • ☆☆
  • 権力や差別という観点から言語問題を論じた応用言語学(社会科学寄りの応用言語学)の入門書。

 

言語習得

Ellis, Rod. (1997). Second Language Acquisition. Oxford University Press.
  • ☆☆☆
  • 第二言語習得の初歩の初歩として世界的なベストセラー。内容はものすごく平易だが、英文なので☆3つ。

 

バトラー後藤裕子 (2015). 『英語学習は早いほど良いのか』岩波書店
  • ☆☆
  • 早期英語学習の科学的議論に興味がある人向け

 

白井 (2008). 『外国語学習の科学:第二言語習得論とは何か』
  • ☆☆
  • 第二言語習得論という分野について、日本の新書ではじめて論じたもの。

 

英語教育の制度・政策・歴史

 

大津由紀雄・鳥飼玖美子 (2002) 『小学校でなぜ英語?:学校英語教育を考える』岩波書店
  • 20年近く前の本だが、今でも小学校英語反対論を理解するうえで重要な本。

 

南風原朝和 (2018) 『検証 迷走する英語入試:スピーキング導入と民間委託』岩波書店
  • 近年の大学英語入試改革を理解したい人向け。

 

寺沢拓敬 (2014). 『「なんで英語やるの?」の戦後史』研究社
  • ☆☆☆
  • 中学校の英語はなぜ必修になったのか、歴史的に分析したもの。寺沢の博士論文がベース。

 

伊村元道 (2003) 『日本の英語教育 200年』大修館書店
  • ☆☆☆
  • 日本の英語教育史を江戸時代(とくに末期)から現代まで初学者向けに説明したもの。

 

平田雅博 2016 『英語の帝国 ある島国の言語の1500年史』講談社
  • ☆☆☆
  • 英語(イギリス語)の拡散状況を歴史的に検討したもの。基礎的な世界史(とくにイギリス史)の知識は必要かもしれない。

 

寺沢拓敬 (2015). 『「日本人と英語」の社会学』研究社 
  • ☆☆
  • (注)演習で扱わなかった章を中心に全体をレビュー。6月以降

 

フィリプソン, ロバート. (平田雅博ほか訳) (2013).『言語帝国主義』 三元社(原著は1992年)
  • ☆☆☆☆
  • 政治・経済・文化の様々な面で英語が一人勝ちしている。この英語支配状況を批判的に検討したもの。30年近く前の著作だが、世界中の研究者・学生が読んでいる超重要文献。国際政治(とくにアメリカ・ヨーロッパ)の知識が必要で手強いが、多少なりとも読んだ経験があれば誇れる。

 

言語と社会

 

中村桃子 (2007) 『 “性”と日本語―ことばがつくる女と男』NHKブックス

 

田中克彦 (1981) 『ことばと国家』岩波書店
  • ☆☆
  • 1981年刊。もはやこの分野の古典。

 

鈴木義里ほか編 (2002) 『論争・英語が公用語になる日』中央公論新社
  • ☆☆
  • 2001年に日本の公用語を英語にしようというクレイジーな提言があった。推進派は何を考えたのか、反対派はどう応戦したのか、その論争の記録。

 

田中ゆかり (2011) 『「方言コスプレ」の時代――ニセ関西弁から龍馬語まで』岩波書店
  • ☆☆☆
  • 方言の持つ社会的機能について興味がある人向け。タイトルは柔らかいが内容は硬め。

 

田中克彦 (2007). 『エスペラント:異端の言語』岩波書店