こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(言語社会学)の寺沢拓敬のブログです。

岩波新書から『小学校英語のジレンマ』という本が出ます(2020年2月)

来月(2020年2月)、岩波新書から『小学校英語のジレンマ』という本が出ます。

www.iwanami.co.jp

新書版でおよそ250ページ前後。全9章(実質11章)で、大学のゼミの課題図書にもぴったり!

中学・高校レベルの政治経済の知識が必要なので、当の小学生が読むには厳しいのが残念なところですが、英語の知識は実はほとんど要求しない本です。

目次は以下のような形です。

  • はじめに
  • 序章
  • 第一部 小学校英語、これまでの道のり
    • 第1章 〔第I期〕 小学校英語前史
    • 第2章 〔第II期〕 「実験」の時代
    • 第3章 〔第III期〕 模索の時代
    • 第4章 〔第IV期〕 「外国語活動」の誕生
    • 第5章 〔第V期〕 教科化・早期化へ向けて
  • 第二部 小学校英語の展望
    • 第6章 現在までの改革の批判的検討
    • 第7章 どんな効果があったのか
    • 第8章 グローバル化小学校英語
    • 第9章 教員の負担とさまざまな制約
  • おわりに
  • 年表
  • 参考文献

2019年に書いた本(5冊)

2019年の振り返りです。今年は5冊出しました。18年と17年の振り返りをするのを忘れていたので、ついでに記します。

2019

  • 『教育大の学生はなぜ毎年同じタイトルの卒論・修論を書くのか』
  • 『なぜ一般人男性はモテるのか?〜アイドルと結婚したかったら一般人になりなさい〜』
  • 『L 〜Save the Gyokuon〜』
  • 『(何だか良いことを言った気になるため)人生が変わる!魔法のコトバ』(サソマーク出版)
  • 『英語学習3.0』(サソマーク出版)

2018

  • 『大学入試で求められる22世紀型能力』
  • 『学校では教えてくれない真の地図〜正積図法〜』『メルカトル図法に洗脳された日本人』
  • “Furuichi: A Very Short Introduction” (OUP)
  • 『右傾化するRADWIMPS』(ペネッセコーポレーション)
  • aikoテトラポッドに登っていない!~消波ブロックの真実~』(伕桑社)
  • 『ネイティブに笑われないための核武装』(サソマーク出版)
  • 『世界のエリート達はなぜ素手でトイレ掃除をしているのか』(ダイモヤンド社)
  • スタンフォード式!頭が良くなる素手トイレ掃除』(ダイモヤンド社)
  • 『できる男は来たメールを返信せずすぐ削除する』(イスートプレス)
  • 『なぜ女子プロボウラーには丸顔が多いのか』扶栞社新書
  • 『北海道のクマはなぜ鮭をくわえているのか』(岩波ジニュア新書)

2017

  • 『サーモン/トラウトがわかると英語がわかる』(Gacken)
  • 『成功したければ足元コーデの自撮りをやめなさい』(ペスト新書)
  • 『なぜダメな感じの人こそ教科書を作りたがるのか』(PHP
  • 『アカペラサークルはなぜ仲良さをアピールするのか』(PHP新書
  • 『小学校男児の大便というミーム』(珪藻書房)
  • 『歌って覚える統計学
  • 『なぜ仕事のできるライターは名前をカタカナにするのか』
  • 『万年学年ビリだった私が面識もない人の人生を透視できるようになった10の方法』(PHP)

新刊 綾部保志編『小学校英語への専門的アプローチ』に寄稿

先週発売の綾部保志さん編著による『小学校英語への専門的アプローチ:ことばの世界を拓く』(春風社)に寄稿しました。

私は、

  • 第2章 「なんで小学校英語やるの?」―基礎知識としての英語教育目的論

を執筆しました。

詳しくは以下を御覧ください。

www.shumpu.com

読売新聞「回顧2019論壇 今年の論考ベスト3」に拙稿

12月16日の読売新聞「回顧2019論壇 今年の論考ベスト3」欄にて、慶應義塾大学の中室牧子さんに拙稿「『グローバル化で英語ニーズ増加』の虚実」(『中央公論』8月号)をあげて頂きました。 ありがとうございます。

同論考は以下にも再録されています。

留学斡旋会社タクトピア (@taktopia) 創業者で『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者、グローバル教育革命家 白川寧々さんに「エセ学者」と言われました。

著書に『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』をお持ちで、留学斡旋会社タクトピア創業者で、グローバル教育革命家*1の白川寧々さんに「エセ学者」と言われました。

とある人から以下のFBのポストを教えてもらったところ、たしかに、『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々さんは私のことを指してエセ学者と言っています。

https://www.facebook.com/soutarou.isowa/posts/2670284469694720

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しかも「この人は有名なエセ学者なのよ」とのことなので、私のエセ度合いは結構広く知られているようですね!

心外です。こう見えても、私はわりと真面目に研究しています。 『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々さんには抗議したい気持ちでいっぱいです。

とはいえ、『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々さんが、無根拠にそのようなことを言う方ではないと思います。 子ども・若者の教育に携わる『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々さんが、根拠もなく他者の名誉を毀損することを言うはずがありません。

ですので、『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々には、ぜひ根拠を示していただきたいと思います。 (ちなみに事実を摘示しないで公然と侮辱した場合には侮辱罪ですが、摘示した場合には侮辱罪にならないそうですよ!)

ついでに、この話はすでに有名らしいので、『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々さんの他にどのような人が言っていたのかできれば教えていただきたいと思います(こっそりで構いません)。

それを踏まえたうえで、『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバル教育革命家の白川寧々さん以外の人にも抗議したいと思います。

11月25日17時20分追記

いま調べたら、(株)タクトピアは経産省「未来の教室」事業でベネッセ等ともに教職員向け研修サービスに選ばれている(https://resemom.jp/article/2019/09/30/52681.html)。街の怪しいセミナー会社じゃあるまいし、公的性格の強い事業に携わる企業の代表者が、こういう炎上商法(扇動商法?)みたいなことしていていいのでしょうか。

*1:私がそう揶揄して呼んでるわけではなく、自分で「グローバル教育革命家」と言っている。

JACET関西支部大会(11月16日)で講演します。

2019年11月16日に同志社大学で開かれる 2019年度JACET関西支部大会で講演します。

私の講演タイトルは、外国語教育政策研究の理論・方法です。

要旨は以下。

本発表では、外国語教育政策における研究上の空白領域を問題点として指摘し、対案としてより妥当な枠組みを示す。私の専門分野である英語教育政策に焦点化し、国内外の言語政策理論や研究方法論を批判的に検討する。
先行研究には特定の理論・方法論への偏りが見られる。例えば、(A)マクロレベル(イデオロギー)およびミクロレベル(相互行為)の分析、(B)外的妥当性よりも理論的サンプリングの重視、(C)政策内容の同時代的な記述・批判といった研究は非常に隆盛している。その一方で、次のような枠組みは(社会科学では王道的であるにもかかわらず)十分に浸透しているとは言い難い。すなわち、(a)メゾレベル、特に国・自治体の行財政レベルの分析。(b)代表性を備えた社会調査・マクロ統計の分析。(c)政策過程の記述・批判。とくに歴史分析。
後者の枠組みがいかに重要か、公共政策研究をはじめとした社会科学研究に基づいて論じたい。



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