こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

寺沢ゼミ の検索結果:

2022年度はサバティカルでバンクーバー滞在です

実は3月末から22年度サバティカルでバンクーバーに来ています。ブリティッシュコロンビア大学の久保田竜子先生にホストとして受け入れていただきました。来年の3月まで滞在する予定です。 関学研究室宛に電話・郵便をされても転送サービスはありませんので、メールなどでご連絡ください。 大学の写真をなぜか一枚も撮ってないので代わりにダウンタウンの写真! 久保田先生とのプロジェクト+α terasawat.hatenablog.jp 英語教育と文化・人種・ジェンダー (久保田竜子著作選2)作…

「事例研究」というゴミ箱カテゴリ

『英語教育のエビデンス』の第5章で、私は、事例研究についてある程度ページを割いて書きました。 要は、これまでの「教室指導フォーカスの実証研究」は、なんとなーく「効果的な指導のエビデンスを得るため」という目標をもとに行われてきたものが多いけれど、種々の制約ゆえに、ほとんどが「エビデンス」を論じる水準に行かない。だから、そもそもの発想の転換が必要。とくに、事例研究として位置づけし直したほうがいいんじゃないですか、という提案。 一方、この「事例研究」という言葉はかなりの曲者で、ゴミ…

寺沢ゼミ4回生春学期 報告した文献リスト

寺沢ゼミ4回生春学期の記録です。 手続きは以下。 自分のテーマにあった文献をCiNiiなどを使って探す いくつか候補を報告する 授業担当者(=私)からOKが出たら精読する(却下されたら探し直し) 概要をまとめて報告する。 書誌情報は、学生の報告にもとづいています。間違っていたらすみません。 5月22日 米勢治子 (2006) 「外国人住民の受け入れと言語保障--地域日本語教育の課題」『名古屋市立大学大学院人間文化研究科人間文化研究』4:93-106. https://ci.n…

2019年度社会学実習 (水3) 課題文献(暫定)

寺沢ゼミ 2019年度 社会学実習 (水曜3限) 本を読んで報告。 こころがけとしては精読よりも多読。(あくまでこころがけ) 課題文献 ☆の意味 星1個文献は一人で報告。2個は最大2人。3個は最大3人。以下同様。 目安 ☆: 平易。ページ数も少ない ☆☆: 平易な一般書(高校生でも読める)。 ☆☆☆: 学術書あるいはセミ学術書(大学生向け)。 ☆☆☆☆:学術書のうち、内容が難解か、あるいは、ページ数が多いもの。 社会言語学概論 石黒圭 (2013) 『日本語は「空気」が決める…

寺沢ゼミ(18→20)久保田竜子著『英語教育幻想』を読んでます

寺沢ゼミ(18→20)では、久保田竜子著『英語教育幻想』を読んでいます。全10章構成なので毎回一章づつ事前に要約したうえで、一分間のディスカッショントピックを用意してきたうえで、ディスカッション。 しかし、20人もいるので、毎回、緊張感がすごい(主に僕の)。90分の間に発言が全員に回るか、ディスカッションが終結するのかいつもドキドキ。 このページを毎週更新します。 英語教育幻想 (ちくま新書)作者:竜子, 久保田筑摩書房Amazon 第1章 (10月3日) 幻想1 アメリカ・…

寺沢ゼミ(17→18)、12月は『はじめての英語教育研究』を読んでいます。

はじめての英語教育研究 −− 押さえておきたいコツとポイント作者:浦野 研,亘理 陽一,田中 武夫,藤田 卓郎,髙木 亜希子,酒井 英樹発売日: 2016/07/20メディア: 単行本(ソフトカバー) 12月の計4回の授業で、同書の3章・4章・5章・6章をそれぞれ読んでいます。 ゼミ生は夏休みレポートとして、ミニリサーチをしました。研究法について学ばないまま、ぶっつけ本番でのリサーチだったので、多々、課題にぶつかりました。その時の疑問を解消できればよいなと思います。 3章(2…

寺沢ゼミ(17→18)、11月は『英語化は愚民化』を読んでます

11月はこれを読んでいます。英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)作者: 施光恒出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/07/17メディア: 新書この商品を含むブログ (14件) を見る タイトルや帯はアレですが、アレなアレにまどわされず、経済理論・政治思想に裏打ちされた議論の展開の仕方を学んでほしいと思います。 あと、春学期に読んだ佐野本と比較してみてください。少なくともひとつ、絶対的に相容れないレベルで、両者は前提が違います。(相容れてしまったらごめ…

関学寺沢ゼミ(17→18)2017年春学期:『「日本人と英語」の社会学』(研究社, 2015)

前期後半。社会言語学系の計量分析で他にいい本がないので(すみません)、自分の本を読ませました。「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか作者: 寺沢拓敬出版社/メーカー: 研究社発売日: 2015/01/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (12件) を見る 計量社会学×社会言語学という点でいえば、和書洋書問わず、まあこの本しかないので仕方ない。なお全部読むのは流石にきついだろうということで、統計分析がシンプルで、かつ、個人的に面白…

寺沢ゼミ(17→18)春学期:佐野直子『社会言語学のまなざし』(三元社, 2015)

ディスカッショントピックの一覧。佐野 (2015) に関するもののみ。社会言語学のまなざし (シリーズ「知のまなざし」)作者: 佐野直子出版社/メーカー: 三元社発売日: 2015/06/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 4月14日(1章前半) (黒板、撮影し忘れました) 4月21日(1章後半) 4月28日(2章前半) 5月12日(2章後半) 5月19日(3章前半) 5月26日(3章後半)

寺沢ゼミ(17→18)春学期にやっていること

ゼミが始まった。春学期前半(勝手に「第1クオーター」と呼んでいる)は、佐野直子『社会言語学のまなざし』(三元社)を読む。社会言語学のまなざし (シリーズ「知のまなざし」)作者: 佐野直子出版社/メーカー: 三元社発売日: 2015/06/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ゼミ生には全員毎回、 800-1000字の要約を提出する ディスカッショントピックを1個以上考えてくる という課題をやってもらっている。 さらに報告者(報告グループ)には、 レジメをつくって発…