科研データベースを用いた、英語教育研究の構成分野の分析 - こにしき(言葉、日本社会、教育)のつづきです。
昨日は、研究分野の「ラベル」をきちんと確認していなかったんですが、重複するものがけっこうあることがわかりました(ほんとうは最初にチェックしておくべきものです、すみません)
パッと見た限りだとつぎのようなものが該当します。
まず、前者ですが、「ヨーロッパ語系文学」以外は、「英語・英(米)文学」というカテゴリに統合しました。
また、教育心理学系は、心理学系統ということで「教育・社会心理学」に統合しました。
なお、「教育心理学」も「教育・社会系心理学」も該当数はそれぞれ10未満なので、昨日の分析では検討されていません。文学系はすべて10を超えているので、プロットされています。
以上の処理を加えたうえで、昨日とおなじ対応分析をしてみると次の通り:
図の上下左右は変わっていますが、相対的な位置関係はほとんど一緒です。
そして、注目すべきは、「教育・社会心理学」が、かなり「外国語教育」に近い位置に来ている点です。こちらの論考でも述べましたが、英語教育研究は、言語学(英語学)と心理学(教育心理学)の影響化にあるというのが私の持論でした。英語教育研究者の科研に関する限り、その考え方は支持されていると言えそうです。