以下の本を読んだ。
8人のフェミニスト大学英語教員の長期にわたるインタビュー調査(教室観察も含まれる)。教師としての信念・アイデンティティに焦点を当て、いかにフェミニスト英語教師という自己規定をするに至ったか、そして語学教員とフェミニストとしてのジレンマにどう向き合うか――というのも、語学教育はときに非政治的・非社会的 (apolitical) にならざるを得ない――を検討している。
研究の主たるテーマに関係なくて恐縮だが、メソドロジーマニアとして気づいた点。本研究は王道的な質的研究であるが、いやであるからこそ、質的データ分析法の「××アプローチの枠組みに基いて、◯◯メソッドで分析して、これこれをこういう風にコーディングして、これこれをこうグループ化して」云々という長々しい説明はない。データとその解釈がストレートに表現されている。好みの問題のような気もするが、こっちのほうが個人的には好みである。本題と関係なくてすみません。
- 作者: Reiko Yoshihara
- 出版社/メーカー: Multilingual Matters Ltd
- 発売日: 2017/05/31
- メディア: ハードカバー
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