こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

統計学

二群の母平均の検定(t検定)、等分散を仮定

「統計ソフトをブラックボックスにせずに、定義に基づいて、きちんと計算してみよう」のコーナー m m-1)*var(x) + (n-1)*var(y) )/( m+n-2 ) t mean(x)-mean(y) )/( sqrt( v*(1/m + 1/n) ) ) t == t.test(x,y, # R付属の関数(t.test)のt値と等価であること…

「スープの比喩」はあまりよくない?

無作為抽出の「超」重要性と、スープの比喩 - こにしき(言葉、日本社会、教育) 無作為抽出をわかりやすく例示する「スープの比喩」は、たしかにわかりやすい反面、その困難さゆえの意義というものを過小評価してしまう恐れがあるのではないかと思ったたの…

無作為抽出の「超」重要性と、スープの比喩

※前半は社会調査法の教科書的な普通の記述です。この記事独自のネタは後半です 無作為抽出とは ある集団全体の特性を知りたいとき、その集団が大して大きくないときには、そのメンバー全員を調べればすみますが、その集団のサイズが大きくなると、たいへん困…

Rスクリプト:SSM職業分類を基にした職業威信スコア

やっぱりweb上にはないようなので、自作しました。 とは言え、ほんとうは、寺沢の自作と言える部分はごくわずかです。 立教大・村瀬洋一先生のサイトで公開されているSPSS用シンタクスを流用させて頂きました。 ここにあるのは95年版を元にしたものなので、…

Rで職業変数を、SSM職業8分類に再コード化する

探せばきっとどこかにあるんでしょうが、ちょっと見つからなかったので自分でスクリプトを書きました。職業800番台のコードには対応していないので、比較的新しいデータを使う場合は、1.職業とのマッチングの部分で適時修正してください。このスクリプトは…

Rでロジスティック回帰

和文文献や、日本語のwebサイトには、Rを使ったロジスティック回帰についてはそんなに載ってません。で、書いてあった場合は、たいてい、一般化線形モデルを使うべし、とあります。 だいたいが、下みたいな感じで、familyをbinomialに指定すべし、と。 glm(y…

社会環境・家庭環境によって英語力達成は変わるか (拙稿の宣伝)

寺沢拓敬 (2009). 「社会環境・家庭環境が日本人の英語力に与える影響―JGSS-2002・2003の2次分析を通して」大阪商業大学比較地域研究所・東京大学社会科学研究所編 『日本版 General Social Surveys 研究論文集 (8) JGSSで見た日本人の意識と行動』(pp. 107…

Rで残差分析

(英語教育研究に限らず)教育研究って、カイ2乗検定が(わかりやすいせいなのか)本当によく使われる気がする。なんだけれども、どういうわけか残差の分析をやる論文って見かけないな。 ということで、Rでの残差分析方法。以下覚え書き。 1.Haberman先生へ…