こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

新英研関東ブロック研究集会で講演します(22年1月9日)

来年1月9日の新英研関東ブロック研究集会で講演します。 タイトルは、「英語教育政策のあり方:拙著『小学校英語のジレンマ』を中心に」です。 講演の概要を転載します。 拙著『小学校英語のジレンマ』(2020年、岩波新書)では、小学校英語のみならず、日本…

朝ドラ105作品のあらすじをテキストマイニング

私の専門分野(戦後英語教育史)的に最新作の『カムカムエブリバディ』にはたいへん興味がありまして、そのもののはずみで、全105作品の傾向を知りたいなと思ってテキストマイニングに手を出してしまいました。むだに時間がかかったので今は後悔しています。…

言語政策と政治理論(Language Policy 誌特集)

11月の言語教育政策オンライン読書会は、「言語政策と政治理論」がテーマだった。その関係で、以下の本を読んだ。 Language Policy and Political Theory: Building Bridges, Assessing BreachesSpringerAmazon 本書は、Language Policy 誌の2014年の特集 を…

共著が出ました。『英語教育のエビデンス』

発売から2ヶ月近く経過してしまいましたが、9月に以下の本を出しました。 亘理陽一・草薙邦広・寺沢拓敬・浦野 研・工藤洋路・酒井英樹〔著〕『英語教育のエビデンス――これからの英語教育研究のために』(研究社、2021年9月) https://books.kenkyusha.co.jp…

日本人就労者がどれだけ英語を使っているかを推計した論文が出ました。

日本人就労者がどれだけ英語を使っているかを推計した論文が2本出ました。ひとつは、日本語の研究ノート(紀要)、もう一つは World Englishes に載ったもの。 寺沢拓敬 2021. 「日本人就労者の英語使用頻度 : ウェブパネル利用の質問紙調査に基づいて」『関…

学会発表で「自著の宣伝を禁じる」方針の有効性について

小学校英語教育学会の自由研究発表に応募した。すると、大会運営委員会は、自著の宣伝を(内部の運用上)禁止しているらしく、修正を要求された。8月の話であるので、一応解決済みではあるが、あまり有効な方針ではないように思うので私見を述べておきたい。…

外国語教育研究の再現可能性2021に登壇しました。

シンポジウム「外国語教育研究の再現可能性2021」に登壇しました。 私は、「社会学と『同解釈を導く研究結果が得られる可能性』」というタイトルで自由研究発表をしました。スライドは記事末尾に。 昨日の議論を最初から最後まで聞いていて思いましたが、「…

松岡亮二編『教育論の新常識』に寄稿しました

松岡亮二編『教育論の新常識』(中公新書ラクレ)が発売されました。 教育論の新常識-格差・学力・政策・未来 (中公新書ラクレ, 740)作者:松岡 亮二中央公論新社Amazon 私も「『グローバル化で英語ニーズ増加』の虚実」という章を書いています。 内容として…

「純ジャパ」が批判される根拠の切り分け

ソーシャルメディアで定期的に話題になる「純ジャパ」という用語について。 いつも議論がすれちがっているように思うので、最低限切り分けるべきポイントをメモしておく。 本ブログでの過去の言及は以下: 純ジャパ の検索結果 - こにしき(言葉・日本社会・…

北教大入試問題に拙著が出題されました(ウェブで見られます)

北海道教育大の入試問題(小論文)に拙著『小学校英語のジレンマ』終章が使われたという連絡を受けました。ありがとうございます。 当該の過去問は、期間限定で、同大学のウェブサイトに公開されています。 https://www.hokkyodai.ac.jp/files/00002500/0000…

JACET北海道支部大会で講演します(7月15日夕方)

大学英語教育学会(JACET)北海道支部 2021年度支部大会 2021年7月14日(水)~15日(木)オンライン(Zoom) 基調講演:寺沢拓敬「〈学術的〉英語政策研究のあり方」 プログラム・参加方法等詳細は支部ウェブサイトに掲示されています

中部地区英語教育学会(6月27日)で発表します

https://www.celes.info/aichi2020/program/ ウェブ調査をはじめとした非確率標本の補正:英語教育における意識調査・実態調査への応用 本報告では、非確率抽出の質問紙調査の補正方法を概観し、英語教育研究・応用言語学における意義を論じる。 この分野で…

図解:ルイ=ジャン・カルヴェ『言語政策とは何か』

ルイ=ジャン・カルヴェ『言語政策とは何か』を久々に読んだ。意識高い界隈で流行っているようなので、本の内容について自分にだけわかればよいというノリで図解しました。 この本は、大学院進学の直後に読んだ。当時(約15年前)は、言語政策を冠した和書で…

コロナ禍での体重変化

タイトルのような大げさな話ではないですけど、意味もなく体重データを取ってたのでブログ化にて成仏とします。 点は測定した日。2日以上連続して測定した場合、線も描画。19年11月~20年3月や21年1月~の空白は面倒くさくて測定をしなかったため。 新型コロ…

6月13日言語政策学会シンポジウムに登壇します。

次回研究大会のお知らせ | 日本言語政策学会 言語政策学会シンポジウム:2050年へ向けた日本の言語政策・再 6月13日(日曜日)14:30〜16:30 社会的弱者を軸に21世紀初頭をふりかえる:2050年までの30年をかんがえるための回顧と整理 ましこ・ひでのり(中京…

ベルギー:どのようなタイプの学校で、言語政策プログラムが実際に実施されやすいか?(Vanbuel & Van den Branden, 2021)

LEP読書会 第2回で読んだ論文。 Marieke Vanbuel & Kris Van den Branden (2021) Each primary school a school-based language policy? The impact of the school context on policy implementation, Language and Education, 35:1, 42-59. ベルギー・フラ…

論文出ました:小学校英語の政策過程、臨教審&90年代中教審

寺沢拓敬 2021.「小学校英語の政策過程 (2) : 1980年代・90年代における臨教審・中教審の議論の分析」『関西学院大学社会学部紀要』第136号, pp. 71-85 PDFはこちら:http://hdl.handle.net/10236/00029282 ちなみに「小学校英語の政策過程(2)」と銘打って…

今後の言語政策研究に必要な論点:英語教育政策研究を事例に

今書いている予稿集原稿の草稿をアップします。 -------- 今後の言語政策研究に必要な論点:英語教育政策研究を事例に はじめに 英語教育界では「21世紀はグローバル化の時代であるから云々」という未来予測めいた言説が蔓延しているが、過去15年の状況(グ…

言語教育政策論文オンライン読書会のご案内

https://readlangpolicy.jimdosite.com/ 「言語教育政策論文オンライン読書会」を始めることにしました。趣旨・日程・参加方法などは上記のサイトを御覧ください。 初回は2021年4月17日 15:00-16:30(日本時間)に、以下の2本を検討します。 Ricento, T., & …

分担執筆書籍が出ました『江利川春雄教授退職記念論集』

江利川春雄先生の退職記念論集が出版されました。私自身は、江利川先生に2006年の夏季集中講義(東大・総合文化研究科)を受講して依頼、学会をはじめとして公私にわたり多々お世話になりました。さらには、2013年の拙博士論文の審査委員会にも副査として加…

Bolton & Bacon-Shone (2002): アジアにおける英語話者数の推定 (gu)estimates

概要 話者数の推定は一筋縄にはいかない 英語力調査の革新的方法? 疑問点 データソースの信頼度の序列が? いくつかの代表性の高い社会調査が抜けている 文句なく最近読んだ中で最も面白い論文のひとつ。 Kingsley Bolton and John Bacon-Shone 2020. The S…

PC導入して最初にいれたもの(2021年3月)

研究室のPCを買い替えたのでメモ。 → 以前の状況(2年前) 数年前から入れてたもの 入れた Aspell CCleaner Classic Shell Dropbox Evernote FireFox Google Chrome Google 日本語入力 MSオフィス PDF XChange Viewer QTClip Slack (desktop) 秀丸エディタ …

Pennycook's 'Mobile times, mobile terms'. (In Coupland, 2016)

Pennycook, A. (2016). Mobile times, mobile terms: The trans-super-poly-metro movement. In N. Coupland (Ed.), Sociolinguistics: Theoretical Debates (pp. 201-216). Cambridge: Cambridge University Press. doi:10.1017/CBO9781107449787.010 https…

トピックモデルによる学会誌の分析(+英語教育学・応用言語学の学説研究について)

文献紹介です。 瀧川裕貴 2019. 「戦後日本社会学のトピックダイナミクス : 『社会学評論』の構造トピックモデル分析」『理論と方法』 34(2), 238-261. https://ci.nii.ac.jp/naid/40022417960/ 上記論文を読了。めちゃくちゃ面白く、かつ、勉強になった。 …

ガラスの天井がガラス細工のように脆かったら大変

吉村知事の「ガラスの天井」の話法が面白かったのでこの駄文を書いています。 news.yahoo.co.jp 蓮舫議員や太田議員が、「吉村が『ガラスの天井』を間違って使ってる!」と一生懸命だが、僕が役所内の「ガラスの天井」を打ち破る為に何をしてるのかも知らな…

JGSS-2006→2010における英語使用率減少の効果量(Cohen's h)

日本社会において2000年代後半に英語使用率(JGSS-2006/2010のデータで測定)が減少したという事実は、私の半径5メートル以内では周知のこと1だと思いますが、この減少の効果量を算出する必要に迫られました(英語使用率変動の調査を計画しているため)。 と…

JGSS-2017G/2018G が分析研究課題の募集をしています(締切はもうすぐ)。

日本社会とグローバリゼーションに関する大規模社会調査のJGSS-2017G/2018Gが、分析研究課題の募集をしています(大学院生も応募可能)。 データが一般公開される前にいち早くデータ分析&研究結果の公開ができるチャンスです。 JGSS-2017G/2018Gは、近年の…

ご恵投ありがとうございます。苅谷剛彦『コロナ後の教育へ』、JACET編『英語授業学の最前線』、『若林俊輔先生著作集③』、『ことばと社会 多言語社会研究 22号 〈からだ〉のことを伝える〈ことば〉』

11月頃から献本を頂いていましたが、ご報告・ご挨拶が遅くなりました。不義理をお詫びします。 オックスフォード大学苅谷剛彦先生1・中央公論新社黒田さんより、苅谷剛彦著『コロナ後の教育へ』をご恵投いただきました。 コロナ後の教育へ オックスフォード…

大谷泰照氏による拙著への批判に反論する

先日、大阪大学名誉教授の大谷泰照氏が『日本の異言語教育の論点』(東信堂、2020)を出版した。そのなかで、拙著に対する批判が述べられているので応答したい。 ① 大谷氏の批判と、私からの応答 「戦後初期=親英語」という評価をめぐって 「一億総英語会話…

LUNA (Blackboard LearnR9.1) のクイズでは、エクセルで問題を作成→インポートができます。

こんな情報が役立つのは誰なんだろうかと半信半疑でお送りしていますが、関西学院 LUNA(Blackboard 社の Blackboard LearnR9.1 ベースとのこと)で大量のテスト(クイズ)を作ろうと思っている人に朗報です。 設定を作り込めばけっこう便利なLUNAのテスト出…