- A. 既存の科学との連続性
- B. 手続きの洗練度
- データに基づく因果推論,および,変数作成の手続きの透明化
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Bあり | Bなし | |
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Aあり | 科学知識・手続き両面での洗練 | 自然科学理論を援用するが手続きは素朴(単なる相関等) |
Aなし | 洗練された手続き。背景理論は常識理論あるいは人文社会理論 | 人文学 |
- A・B両方あり
- 多くの教授法・学習法比較研究
- Bのみ(Aなし)
- 社会調査および大規模学校調査。例,早期英語の効果を検討したバルセロナプロジェクト
- Aのみ(Bなし)
- 自然科学概念と接続した相関的研究。「脳科学に基づく英語学習!」系の与太話
- A・Bいずれもなし
- 典型的な人文学的研究
こうしたことを,以下の本を読んでいて思いついた。この本では,「科学的」という言葉が繰り返し繰り返し出てくる(ポジティブなニュアンス)。意味は完全に「Bのみ(Aなし)」のタイプ。英語教育研究は,むだにAにも多少配慮があるので,「科学的」の意味が(科学支持派の間でも科学批判派の間でも)混乱していることがよくあるが,この本はAのニュアンスがほとんどないのでスッキリ。