こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

『英語教育』執筆者のトレンド

同誌は連載物(「Q&A」のようなものも含む)も多いんですが、これらの執筆者に大きく結果が引きずられるのを防ぐため、「特集」「単発」記事のみに限定しています。

この図では、およそ5年ごとに期間を区切り、期間ごとに執筆数ランキングを作成しました。

図の内訳はつぎのとおり:

  • 上位5名(黒→灰色)
  • その他の複数回執筆者(ごく淡い灰色)
  • 一回しか執筆していない人(白)

色の濃い部分が多ければ多いほど、少数の執筆者に「寡占」されていたことを示します。
一方、「白」の面積が大きいほど、より執筆陣が多様であったことを示します。


トレンドとして、次のようなことがいえます。

執筆者の「寡占」状況は60年代終わりごろまでは減少していきます。同時にこの時期にかけて、「期間中1回だけの執筆者」がぐっと増えます。
しかし、70年代から90年代初めにかけて、再び「寡占」傾向が強まります。これは、再び90年代後半になると緩みます。


ちょっと、この理由がわかりませんが(笑)、とりあえず、速報版として。