こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

英語教育界の偉人のことば(#ELT_meigen)

ツイッターに「偉人の(どうでもいい)言葉」というbotがありますが*1、その英語教育バージョンを作ってみました。*2


夏目漱石の家に泥棒が入った。泥棒というのは、逃げ出す前にウンチをすると捕まらないというゲンをかついで、庭にウンチをしていったなどという話が書いてあった。…夕べ何を食べたかもそのウンチでわかる。しかし、その男が何を考えていたかは一切わからない


渡部昇一『国民の教育』340頁(2001、産経新聞社)

アルファ波が働く幼児の頭脳には、高度なコンピューター能力が働いている


七田真「幼児の大脳発達から見た早期英語教育の重要性」『児童英語教育研究』第5号、p.25

最近われわれがロシアの大ピアニストのリュフテルに痛く失望したのは、彼がピアノ・リサイタルで楽譜を見たからである。…リュフテルが楽譜を見たのは極度に疲れているかポケはじめたかであり…


渡部昇一「私の英語上達法」『英語教育大論争』(文芸春秋社、1975)所収

ところで全国の英語クラブに配属する外人は、なるべく女性がよいと思う。理由はいろいろあるが、先ず第一に女性はしゃべることが好きである。しかも内容の高くない幼稚なことをしやベって飽きないという特質を男よりも豊富に備えているからである。そう言っても私は女性を蔑視して言っているわけでない。数万年あるいは数十万年このかた、女性は子供を産み育てるという機能を持っているが、その子供を産み育てる機能の中には、子官や乳房と言った解割学的・生理学的なもののほかに、幼い子供に言葉を教えるという能力も含まれていると思われるからである。


渡部昇一「私の英語上達法」『英語教育大論争』(文芸春秋社、1975)所収

[パタンプラクティスの隆盛は] 創価学会の流行みたいなもんだね。(笑)


『英語教育』1959年8月号「英語教育放談」

*1:http://twitter.com/#!/ijinkotoba

*2:※ボールド強調はすべて引用者=寺沢によります。旧字体・歴史的かなづかいは新字・現代的かなにあらためているところもあります。