こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

P. Seargeant: Introduction: English in Japan in the Era of Globalization. (pp. 1-12)

以下の読書会が週末にある関係で、報告担当の章の要約。
【告知】読書会:サージェント編著『グローバル化時代の日本の英語』 - こにしき(言葉、日本社会、教育)


ただ、「報告」といっても、僕の担当はイントロダクションなので、あまりおもしろくなかった楽チンだった。


English in Japan in the Era of Globalization

English in Japan in the Era of Globalization

English in a global context

今や、国際語/世界語/リンガフランカとなった英語。しかし、国際語としのて英語は、単に国際的な「コミュニケーション」を可能にしているだけではない。逆に、国際的な「コミュニケーション」によって、その「《国際語としての英語》らしさ」は日々創出されている(かなり意訳)


とくに、日本社会における《国際語としての英語》は、いろいろな点で興味深い振る舞いを見せている。というのも、日本社会ではなんら英語に公的な地位は与えられておらず、また、多くの人々はその運用能力を必要としていないにもかかわらず、象徴的・言語景観的な面では非常に存在感を放っているからである。

English in Japan: history and contact

「日本社会と英語」の歴史概観:江戸時代→近代→戦中→占領期→戦後

コメント

National boundaries and globalized perspectives

キー概念の定義の節:English, Japan, & Globalization(「定義はいろいろで難しいよねー」という定義)

The structure of the book

(割愛)

当日コメントしようと思うこと

メソドロジーの認識論的な話
いったい著者(たち)は、なにを「全体/母集団」としてみているのか?データソースは何を代表しているのか?そもそも「全体」に興味がないのか?その割には「全体」語りをしているような部分が散見されるけれど。
「文脈化」のための歴史記
「文脈化」なのに、こんなにおおざっぱでいいのか(所収されているほかの論文にも言える)