前口上
教育研究(とくに教科教育研究)において「実態調査」と称する無意味なアンケート調査が学部生・院生(場合によっては大学教員によって)行われています。この状況に常日頃怒っているので、勢いあまって「教科書」を書いてしまいました。
要は「できるだけやるな」という話なので5分もあれば読み終わります。
以下の話は方法論の基礎中の基礎だと思いますが、こんな話を説くよりも「実態調査」という言葉を禁止(たとえば卒論で「実態調査」という語をタイトル・要旨に含んだ卒論・修論は自動的にリジェクト)すれば、解決するようにも思います。卒論・修論指導の先生方ご一考下さい。
15秒で読める要旨
アンケートによる実態調査は、意義のある結果が得られる可能性がとても低いので、特段の事情がない限りやるべきではない
後編につづく
図の解説、とくに重要な分岐①〜⑨に関する説明は、また後日。