発表者・タイトル・日時場所
寺沢拓敬. (2016).「英語教育学における『実態調査』の批判的検討」(全国英語教育学会2016年8月20日13:30-13:55. 第25室)
要旨(361文字)
本発表の目的は、英語教育学で頻繁に行われている「実態調査」の問題点を検討し、より良い実態解明の方法論を提案することである。なお、「実態調査」は次の3条件を満たすものと定義する。(a)対象:英語指導に直接関与するアクター(例、教員および学習者)が対象。(b)一般化志向:特定の現場を前提にした調査で、理論上の一般化は志向しない。(c)分析方針:調査データをボトムアップ的に分析する(あらかじめ設定した比較的少数の問いを検証するわけではない)。本発表では、(1)先行研究の実態調査の多くがアンケート(多肢選択にせよ自由記述にせよ)によるものである点を確認し、(2)アンケートは特定の現場の実態記述には向かない点、および、(3)アンケートの「流行」の陰で、インタビューをはじめとした質的研究手法が不当に軽視されている点を論じる。
予稿集原稿(pdf)
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