こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

統計データ

昭和30年代前半の英語学習の地域差

戦前・終戦直後の東京都は、一般的に英語教育の「先進地域」とされていたが、その内部でもかなり地域差が大きかったことを表す資料が以下。(なお、調査時期についての明記はない) 杉山篤三・堀了「特殊地域における英語学習」『英語教育』1958年7月号 pp.1…

英語授業時数の地域間格差(1950年代なかば)

これも(一連の昭和20年代の英語教育統計に関する記事)の続編。今回のデータも、以前も引用した「東京都高等学校一年生英語学習調査」の1956年調査版。例のごとく、大修館『英語教育』より孫引き(1956年8月号 pp.12-14) 今回の調査から、東京都だけでなく…

1950年代前半の東京都英語学習調査

最近ポストしている一連の昭和20年代の英語教育統計の続編。(このブログの統計データに関する記事はこちら) 今回のデータは、1955年の「東京都高等学校一年生英語学習調査」(大修館『英語教育』1955年8月号 pp.10-11 より引用)。この調査は、1955年の3月…

1954年度の愛知県公立中英語履修率

東京都(1951)の英語選択率統計に引き続き、今度は愛知県(1954年)。 愛知県教育文化研究所が1954年12月に、238校の公立中学で調査を行った結果。これも、雑誌『英語教育』から孫引き(1955年5月号 「英語教育通信」p.64)。この元データがどこに載ってい…

1951年度の都内公立中英語授業時数

戦後初期の英語授業時数の統計を探しているんだけれど、なかなかみつからない。(どなたか知ってたら教えてください) そんな折、限定的ながらも多少はヒントになりそうな統計をみつけたので、とりいそぎ公開。もう知っていたらごめんなさい。 1952年7月4日…

戦前戦中の外国語科履修人口

江利川春雄著『近代日本の英語科教育史』(東信堂、2006)、p.333 より。各学校別の外国語科(ほとんどが英語科)の履修人口の表があるが、これを図にした。 若干補足しておくと、戦前の学校制度において、英語を履修するかどうかは学校種別に大きく左右され…