宣伝で恐縮です。
寺沢が担当させてもらったのは、1998年にノーベル経済学賞を受賞したセンが、The New York Review of Books（2009年3月26日号）に寄稿した論文「危機を越える資本主義」の全訳です。
要点は、社会福祉の観点から「悪玉」にされがちな、アダムスミス（ら古典派経済学）およびその帰結である資本主義の擁護です。ただし、市場万能主義からの擁護ではなく、まさに福祉の観点から再評価している（「市場と福祉は対立する概念ではない」）という点で、従来の資本主義擁護論とは一線を画す内容です。
経済学史的には常識の部類に入ることらしく「真新しいところはない」らしいんですが（某氏談）、経済学プロパーではない寺沢はとても楽しみながら訳させてもらいました。ご興味のある方はぜひどうぞ。
