こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

検索エンジンを使った英文チェックサービス Native Checker

このウェブサービスのご紹介。


この冬を(英語の)修論に費やした後輩と話していたところ、上記のサービスを知らなかったようなので教えてあげました(でも修論はもう終わっていた、もっと早く言えばよかった、ごめん!)。


英語のコロケーションなどを調べるために、グーグル検索の結果を参考にするひとは多いと思うけれど、グーグルのトップページからクオーテーションマーク("...")でくくって、ひとつひとつ候補を検索するのは面倒じゃありませんか?たとえば、"be made by wood"がだいじょうぶかなあ?"be made of wood"だっけなあ?と思った場合以下のようにすると思います。


http://dl.dropbox.com/u/4689919/BLOG_Pict/google.jpg


これ、けっこう面倒くさい。"by..." のときのヒット数をおぼえて、つぎに "of..." にかえて、でヒット数を覚えて、そしたら、"by..." のときのヒット数を忘れてしまったのでもう一回 "by..." を入力して・・・というように、非常に手間がかかります。しかも重複ページなどで、実際よりヒット数がかなり膨大に出力されることがあるので(上の画像でも、8万件以上がヒットしていると出てます)、クリック1回で参考になる結果が出てくるわけではありません。


一方、上記のウェブサービスは、一回 "made by wood" と入力したら、"by"の下にある「その他の表現」というところをクリックすると、複数の候補を一覧で出してくれます。
http://dl.dropbox.com/u/4689919/BLOG_Pict/made.jpg


あと、ダブルクオーテーションでくくらなくても、その扱いで検索してくれるところは、地味に便利。手間が省けます。


ちなみに、ワイルドカード(一部を「空欄」の状態にして検索)も使えます。グーグルより優れているのは、アステリスク(*)一個で、一語だけに対応していること。

http://dl.dropbox.com/u/4689919/BLOG_Pict/variety.jpg

弱点

ちなみに、いくつかまだまだかなと思う点もあります。たとえば、

  • ドメインの指定ができない。site:.edu のように範囲指定をして、「信頼度の高い」英語表現だけを拾うことは難しい
  • 実例は出ることにはでるが(上の画像参照)、すべて1行以内で吐き出されるので、文脈がわからない
  • 出力結果にパーマリンクが吐き出されない

似たようなサービスで、上のような弱点を解消しているウェブサービスなどがありましたら、教えていただければさいわいです。