「英文和訳」が想定する読者は、ほとんどの場合、評価者です。元の英文を既に知っている教師や採点者が、「訳者が構文や語彙を適切に理解しているかどうか」を判断するからです。
しかし、英語学習そのものは目的としておらず、むしろそれ以外の様々な目的を達成するための手段として「訳す」(あるいは「訳してあげる」)場合、想定する読者は、ふつう、原文を知りません。ですから、必然的に「英文和訳」とは異なるアプローチが必要です。というわけで、本授業(千葉商科大・政策情報・英語2B)では、中高と6年間行ってきた「英文和訳」とは、また別の「訳出作業」というものがあるということを実感してもらうために、「カジュアルな翻訳」をやってみました
原文は著作権の関係上載せませんが、テキストのリーディング教材をそのまま使っています。内容が少し、スピリチュアル臭いですが(笑)、カリキュラム進行上の偶然です。寺沢の趣味ではありません(笑)
正直に言えば、今までの授業でリーディングの部分の理解がイマイチだと思っていたので、学生にとって「カジュアル翻訳」もちょっと荷が重いかなと思っていましたが、そんなことは全然ありませんでした。予想を上回る出来のものばかりだったので、嬉しくなって、ここにアップした次第です(※学生の許可はとってあります)