Asian Englishes から拙稿が出版されました。
- Terasawa, T. (2023) East Asia and English language speakers: a population estimation through existing random sampling surveys, Asian Englishes, Online First. https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/13488678.2023.2191410
リサーチクエスチョンは史上稀に見るほどシンプルで、「東アジアに英語力がある人はどれだけいるか?」です。
草稿のPDFを Academia.eduのページ においておきます。
推計の過程が命
アジア英語・国際英語の分野は、マクロ統計の使い方がいい加減な人が多い1ので(クリティカル系を任じる国際英語論者ですらしばしば統計にはクリティカリティが発揮されないのは困ったことです)、具体的な数値を出せたこと以上に、推定過程・計算手続きが数値そのものよりも何倍も大事だと訴えた論文が日の目を見たのはよかったです。
論文の本文でも書いていますが、こういうマクロ推計ものは、推計過程が命です。誰が推計したかばかりに注目する権威主義的な人がいますが、どのように推計したかが死ぬほど重要です。ほんと、推計過程を死ぬ気で注目してください。
以下の図は、本文で推計過程・手続きを議論している部分の抜粋です。
2008→2018の比較
- TOEFLランキングやEF英語能力指数ランキングを真顔で引用する研究者もいるので困っています。ご参考:文科省がTOEFL国別英語力ランキングを作成。TOEFL運営元は「やめて」と注意喚起 - Yahoo!ニュース個人 (寺沢拓敬) ↩