こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

【論文】日本人による英語使用等、パンデミック前後での変化

パンデミック前後で英語使用・国際的日本語使用・翻訳ツール使用がどう変化をしたかを検討した拙著論文が、International Journal of the Sociology of Language に掲載されました。興味がある方はご連絡下さい。

  • Terasawa, T. (2022) Does the pandemic hamper or boost the necessity for an international language? A survey on English use frequency among Japanese workers. International Journal of the Sociology of Language. https://doi.org/10.1515/ijsl-2021-0122

いろいろなところで自分は「言語社会学者」と名乗っていますが1、「言語社会学」を冠する雑誌2に載ったのは今回が初めてですのでわりと感慨深いです。


www.degruyter.com

Terasawa's ('2022) Points.


  1. 社会学的な手法・理論で、最大公約数的な意味で「言語現象」と呼び得るテーマを扱っています。テーマによっては、必ずしも「教育」や「政策」では括れないことも扱っているので、教育社会学や政策研究よりも言語社会学が一番フィットがいいのです。

  2. そもそも文字通り「言語社会学」を冠する雑誌・学会は日本にはありません。英語圏でもごくわずかだと思います(私個人は、この IJSLしか知りません…)。