論文でました。
想定する批判対象は、言語能力をめぐる大衆言説/教育関係者の言説です。具体的には、言語をめぐる語りを、社会分析や教育問題に流用・転化する言説に対し批判的検討をおこなっています。そういう点では、現在の日本の外国語教育学や応用言語学にも批判の射程は及んでいると言えるでしょう。
ちなみに、「言語能力」と言っても、英語スキル論とか、外国語コミュニケーション能力論ではないので、念のため。本論文では、英語教育の話はほとんどしていません。
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『社会言語学』は今回で第9号。今号も一段とラディカルに社会と言語の関わりを問うています。読み応えのある書評も充実しています(これだけ多くの書評が載る学術誌は珍しいと思います)。以下に目次を載せておきますので、ご興味のある方はぜひご覧下さい。