こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

「英語格差」の時系列推移(Googleブログ検索使用)

やりたかったこと

  • 「英語格差」(イングリッシュデバイド)系の用語がどう浸透していったかをごくおおざっぱに調べる。

つかった技術

  • グーグルブログ検索・日本語版・「期間を指定」オプションを利用
    • 新聞記事や雑誌記事の有名なデータベースは、「英語格差」を扱った記事がかなり少なく、トレンドを見るのには限界がある
    • グーグルブック検索でも該当数が少ない
    • グーグル検索(Web全体の検索)の場合、「期間を指定」オプションは使えるが、「時期」を推定するうえで信頼性が低い (どういうことかと思った人は、試してみればきっとわかります(笑))

検索式

"英語格差" OR "英語ディバイド" OR "英語デバイド" OR "イングリッシュディバイド" OR "イングリッシュデバイド"

比較のために「デジタルデバイド」系も検索

"デジタルディバイド" OR "デジタルデバイド"

計数方法

  • 年ごとに上記の検索式で検索し、該当数を数える
  • ただし、グーグル検索の仕様上(?)重複が多数あるので、「最も的確な結果を表示するために、上のN件と似たページは除外されています」という表示に従い、除外されなかった件数を「該当数」とした

検索を行った日時

  • 2011年5月27日15:00~16:00
  • したがって、2011年の期間は5カ月程度であることに注意

結果

英語デバイド デジタルデバイド
2000 0 1
2001 0 1
2002 0 6
2003 0 6
2004 0 22
2005 1 143
2006 7 330
2007 12 427
2008 15 441
2009 11 462
2010 30 649
2011 33 567

図示