こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

7月8月に発表するもの

昨年の夏は、社会統計の話ばっかりでしたが、今夏は、戦後英語教育史関係で2本発表します



7/15(日)日本英語教育史学会第238回研究例会@拓殖大学

「なぜ英語科は《国民教育》となったか ―教養・音声・ベビーブーマー」というタイトルで発表します。 
要旨など詳しくはこちらの学会ウェブサイト→http://hiset.jp/reikai/reikai238.htm




8月4-5日 第38回 全国英語教育学会 愛知研究大会

「『英語力育成のための英語教育』はいつ生まれたか? ―英語教育目的論の戦後史」というタイトルで発表します。
ポスター発表です。
ポスターに向かないようなテーマなので、若干、後悔していますが、ポスターなので皆様との一期一会を大切にしたいと思います!!!

学会大会サイト:http://www.jasele2012aichi.jp/

要旨

「英語教育の主たる目的は英語力の育成である」――このような目的論は、現在、多くの英語教師にとってごく「自明」のものと思われる。むしろ、英語力育成ではなく、「平和」や「民主的な社会建設」をスローガンとした英語教育に、違和感を覚える人々のほうが多いのではないだろうか。しかしながら、この構図は、今からおよそ60年前、戦後・新学制が発足した頃は、正反対であった。当時(1951年)の学習指導要領試案(英語編)では、主たる目的は「平和」「民主的な社会建設」であり、英語力育成は副次的なものであることが明記されている。では、新学制発足当初の「理念」は忘却され、そして、いつ・なぜ冒頭に掲げたような目的論が浸透していったのか。本研究は、文献資料に基づいて戦後の英語教育目的論を跡づけながら、「英語力育成のための英語教育」の起源を探る。


ところで、英語教育の政策や歴史を研究している方々は、どこで発表していらっしゃるんでしょうか。
JASELEではあまり発表しないんでしょうか?