こにしき(言葉・日本社会・教育)

関西学院大学(2016.04~)の寺沢拓敬のブログです(専門:言語社会学)。

日本語混入BibTeXファイルのMendeleyへのインポート(メモ書き)

いままで僕は、学位論文や口頭発表のハンドアウトなどスタイルフリーの文書では、LaTeX で作成してきました。なので、文献も基本的に、BibTeX(つまり、bibファイルで管理)を使っていました。ただ、研究ジャーナルでは(国際誌であれ国内誌であれ大学紀要であれ)MSワード形式のファイル提出を求められることもあるので、ワードで書き直していました。


今回、ワードとの相性がバッチリだと聞いて、文献管理ソフトMendeley をはじめて使ったんですが、BibTeXからのインポート機能を試してみて気づいたこと、いくつかメモ。

文脈

なお、僕の専門分野は、LaTeXユーザーの跋扈する、いわゆる「理系」とはちがって、教育系です。しかも、次のようなけっこう特殊なビブリオ収集環境です。

  • 使用する論文に日本語文献が大量にある。
  • しかも、それを英語論文で引用したときに作成した、ローマ字書&英訳で表記した日本語文献も大量にある。
  • 狭義の「論文」だけでなく、書籍や官庁の報告書のような類の和文文献が多い。したがって、note ={} の記述が大量にある。
  • 翻訳文献も多い。
  • 分野的には、出版年だけでなく、初版の年代にもけっこうこだわる。(特に翻訳)

日本語が文字化けしたらエンコードを変えれば解決

エンコードがJIS になってたbibファイルを、UTF-8 にしたらなおった。

ふりがなフィールドは対応していない

日本語bibファイル内の、yomi={} フィールドは、インポートの際にスキップされる。

著者名を日本BibTeX風に記載していると、姓名がひっくり返る

たとえば、

author = {山田 太郎}

と表記したファイル。日本語BibTexだと自動認識して、「山田太郎」と出力してくれるが、Mendeleyに取り込むと、「太郎, 山田」というように欧文名だと認識される。

author = {山田, 太郎}

というように、(英文)BibTeX のデフォで author = {}, editor ={} フィールドを書き直す必要がある。