英語教育界に蔓延する(不)愉快な日本人論をリストアップするコーナーです。
「日本人はフレンドリーに人と接するのが苦手な民族」
樋口忠彦ほか編『小学校からの外国語教育』(研究社、1997)所収の横山東著「社会心理学的な側面からみた意義」と題する文章から。
日本人は、もともとフレンドリーに人と接するのが苦手な民族であるが、特に最近は幼い時から人間関係体験が希薄化しているために、大人になっても人と積極的に接することのできない若者が増えてきている。…中略…会話中心の生きた外国語を小学校時代から子供に学ばせることは、こうした消極的な行動様式を変え、フレンドリーに人に接し、豊かな人間関係を結ぶことのできる子供を育む1つのきっかけになると考えられる。(p. 111)
「日本人はフレンドリーに人と接するのが苦手な民族」などということが事実のように書かれているが、社会心理学のどの教科書を読めば書いてあるのか教えてほしいものである。