寺沢ゼミ(18→20)では、久保田竜子著『英語教育幻想』を読んでいます。全10章構成なので毎回一章づつ事前に要約したうえで、一分間のディスカッショントピックを用意してきたうえで、ディスカッション。
しかし、20人もいるので、毎回、緊張感がすごい(主に僕の)。90分の間に発言が全員に回るか、ディスカッションが終結するのかいつもドキドキ。
このページを毎週更新します。
第1章 (10月3日)
幻想1 アメリカ・イギリス英語こそが正統な英語である
そういえば、誰も world Englishes という部分につっこんでる人はいなかった。大学生にとって別におもしろい話でもないのか、自明なのか、何なのか。。
第2章 (10月10日)
幻想2 ことばはネイティブスピーカーから学ぶのが一番だ
安易にネイティブスピーカー至上主義をなぞるようなコメントが結構出ていた。この章を読んだうえでどうしてそういう意見になるのと思い、テクストをもう少し丁寧に読むようにと小言を言う。
今回は、板書係が黒板ではなくグーグルドキュメントでやりたいというので、テクストデータが丸々手に入ったので以下にコピペ。
- 自分がネイティブと思うのと他者がノンネイティブと思うのが一致しなかったら承認されないのは違和感がある。
- 結局ネイティブの人と話すほうが英語を身につけやすく、ノンネイティブがお手本になるのか疑問に思う
- ノンネイティブのほうが分かりやすい。教わるのは非母語話者からのほうが良いのでは?
- ネイティブ性ではなく人種差別ではないのだろうか
- 書くことが苦手な現地の人。日本人は書くことが得意。矛盾がある。
- ネイティブスピーカーに学ぶのが良いというのは一概には言えないのだろうか
- ネイティブかノンネイティブかを見た目で判断される
- ことばの意味は聞き手がどう受け取るのかを考えるべき
- 言語と見た目は関係がある
- 書き言葉はネイティブの人が良いと思えるのは日常的に使用しているからであり、ノンネイティブの差はそこから生まれるのでは
- ネイティブかつ日本語話せる人の方が分かりやすかった。その人の能力によるのでは?
- ネイティブスピーカーより文法構造を理解している人のほうが良いのでは
- ノンネイティブの有利な点をもっと押し出すべきなのでは?
第3章 (10月17日)
幻想3 英語のネイティブスピーカーは白人だ
英語話者と人種(白人性)の話。テーマがテーマなので、中学校の道徳の授業みたいになるのを警戒していたが、やはり道徳話法は出てきてしまった。
まあ、道徳話法は、今までの学校教育で、おそらく明示的にダメと言われてきておらず、むしろ推奨されすらしていただろうから仕方ない。言った学生を人柱にしたようで少し気の毒だったが、「これより先、道徳の授業のようなコメントは禁止」という制約を課した。この制約で少しは改善したと思う。
第4章 (10月24日)
幻想4 英語を学ぶことは欧米の社会や文化を知ることにつながる
- オリンピックのボランティアについて
- 日本の文化を発進させる
- 国旗・国家法の導入についてのトラブルから これ以降 という表現はいかがなものか
- 英語の教科書を日本人が作ったが、米国との関係を考えた
- 反中や反北朝鮮に対する反感
- 言語が違うだけで、伝わらない。言葉が重要。
- 英語教育の国際化はまだ発展途上ではないか
- テニス留学でアメリカが人気なのも中心円の国になっている
- 世界語としての英語という考えに共感
- 第三次答申でコミュニケーション重視したとあるが本当にできているのか
- 1930年代の英会話講座はどのような内容だったのか気になる
- 英語に興味を持とうとしていたが、実際は政財や経済が関係している
- 中心円と外周円の発展の差ということも考慮するとはたして本当に欧米中心主義なのか
- 北朝鮮怖いとかは日米同盟に関係ないのでは
- 日米同盟の影響力はそこまであるのか
第5章 ( 月 日)
幻想5 それぞれの国の文化や言語には独特さがある
第6章 ( 月 日)
幻想6 英語ができれば世界中だれとでも意思疎通できる
第7章 ( 月 日)
幻想7 英語力は社会的・経済的成功をもたらす
第8章 ( 月 日)
幻想8 英語学習は幼少期からできるだけ早く始めた方がよい
第9章 ( 月 日)
幻想9 英語は英語で学んだ方がよい
第10章 ( 月 日)
幻想10 英語を学習する目的は英語が使えるようになることだ