筒井せんせーのシノドスの記事にあった次の発言からインスパイヤ。
この[=経験データの分析の―引用者注]「もどかしさ」から、実証研究者はマスコミの取材者が取材前から想定している「分かりやすい答え」を、与えない。だからマスコミは最初から、経験的証拠がなくても断言するリスクを引き受けることで仕事を成立させている評論家の方に足を運ぶ。
もちろん「経験的に確かめられたことしかいってはならない」といった非現実的提案をするつもりはさらさらない。が、評論家の言葉に強く反応する前に、「ある言明が経験的に確かめられたものかどうか」を意識することは、もう少し増えてよいように思う。
ちなみに、より正確にはZ軸《規範的研究←→「評論家」性》もくわえるべきだが、理論的には2個、実際上は1個しかカテゴリが増えないので、割愛。