2016年3月26日・27日に立教大学池袋キャンパスで開催される「言語と人間」研究会(HLC)第41回春期セミナーにてワークショップを担当します。私は2日目の量的研究のワークショップの講師として登壇します。
詳細はこちら。http://www.rikkyo.ne.jp/grp/hlc/seminar.htm
【題目】
「言語と社会」の測り方・入門――量的アプローチの根本思想
【要旨】
本ワークショップでは、初学者を対象に量的研究の根本にある基本的な考え方をお話します。時間の制約上、「どのように分析をするか?」というハウツーの話は最低限に抑え、「どのような場合に、なぜ、量的分析は意義があるのか?」という認識論的な議論に焦点を絞ります。
「言語と社会」の関係を検討する研究者(例、社会言語学者)は、多様なアプローチ(量的、質的、歴史など)のなかかから特定のアプローチを選択することを常に迫られます。言い換えれば、研究者は常に量的アプローチが最善だと判断するわけではありません。このように多様な選択肢がある以上、「どのように統計分析を行うか?」というハウツーだけでなく、「なぜ統計分析には意義があるのか?」「どのような場合に統計分析を選ぶべきなのか?」を考えることがきわめて重要です。
本ワークショップではメソドロジーに関する「なぜ?」を議論しながら、量的研究の根本にある考え方について深めていきたいと思います。なお、基本的なデータ分析実習も行う予定なので、表計算ソフト(できればMSエクセル)の入ったPCを持参して下さい。