- 地域間格差:分権型社会、市町村合併に伴い今後拡大のおそれ
- 地域内格差:地方都市でさらに大きな問題(ある自治体のなかで、中心と周辺の差が顕著)
- 見える格差(ハード面) vs. 見えない格差:ソフト面 (白瀬, 2006(『論争格差社会』内所収)に基づく)
- 社会教育においてより顕著にあらわれる地域間・地域内格差→学校教育に比べ存在理由を主張しにくいため、財政縮小のあおりを受けやすい。
- 地域の教育力格差
- 伝統的な祭りや行事などの教育的機能
- 今日的地域課題への参加:ボランティア、NPO活動など
- 社会教育の格差...公民館や公立図書館にまつわる格差
地域格差への対応
- 対応(1)学校と地域の共同
- 行政サイドからの支援
- 学校教育と社会教育融合の試み
- 対応(2)教育関係者の専門性(→教育の自立性)を高める
- 親や地域の積極的参加
- 受益者のニーズに焦点をおき、競争を通して質的向上を図る
上記の対応方には、次のような陥穽がある
「『参加・自治』によって学校や教育行政を外部に『開いた』とsても、あるいは市場原理によって教育専門職への批判に答えたとしても、それらが教室レベルでの教育実践・活動の改善につながるのか、そこでどのような『専門性』が作られるかは未知数である」(p.138)
[公教育を教育専門職の外部におこうとする改革は]教師の専門性をどうしたら高められるかという課題になんらかの明確な答えを用意するための改革ではない...