エビデンス の検索結果:
…スで猛威を奮っているエビデンスベースト型の政策決定を批判的に紹介しうえで、 (b) 応用言語学はどういう感じでエビデンスベースト教室実践に貢献できるか という点。 UKエビデンスベースト、悲惨 前半 (a) を読むと、「イギリス大変だなあ」という気持ちがあらためて強くなる。UKでは、エビデンスベースト教育政策の極端なバージョン――つまり、エビデンスに基づいて「予算配分」を決定する制度――が行われていて、これはかなり悲惨なことになってるなあというのがよくわかる。合意可能性が低い…
…サーチマップ参照)。エビデンスベースト関連の話なので、これも2015年の貯金。 メソドロジーのワークショップの講師も依頼された。 LET2016 ワークショップ 「外国語学習・教育・授業の 研究「方法論」入門 ―量的研究と非量的研究―」 正直、各メソッドの細かいハウツーの話にはあまり興味はないのだが、メソドロジー(methods の認識論的/実務的使い分け)の話は大好きなので、楽しめた。夏休み前半はこの準備のためにいろいろメソドロジーの本を読んで、勉強にはなったんだが、逃避の…
…合、そこで神経科学的エビデンスを求めるのは明らかに「冗長」ということになるだろう。 冗長さはリソースの浪費 必然性のない脳科学的エビデンスの使用/流用は単に無駄なだけでそれ自体は善悪とは無関係である。しかし、著者は、こうした冗長さが教育研究リソースの配分という問題に結びつく場合には、大きな弊害を引き起こしかねないと指摘している。以下、引用。 教育にかんする科学的な情報源として脳神経科学だけが注目されることで、教育や発達についてすでに長い研究の歴史がある、心理学や認知科学などの…
…的 英語教育学独自のエビデンスの格付けを行う。 背景 エビデンス階層 「エビデンスの格付け」とは要は「エビデンス階層」のことである。ただ、残念なことに、「〜階層」という言葉に対して誤解に基づいた批判をする研究者もいるので(まあ、基本書を読んでないからだと思うが)、この用語を使わず別の言葉で言い換えて乗り切る(こういう戦略は短期的には有効)。 格付け基準は「ヨソから借りてくればOK」という代物ではない EBMにおいても分野によって格付けの仕方は異なる。有名なオックスフォード大学…
…策文書に登場しているエビデンスは、SLA研究の結果ではなく、出所不明な都市伝説("Experience shows that the optimal age to learn a foreign language is around eight")。 3) 小学校英語を開始する上での準備が不十分 4) 政策の不平等な運用 段階的導入に学校差・地域差があったため、家庭の社会経済的格差が、子どもの英語教育機会格差に直接的につながってしまった。そして、その帰結として、中学校では英語…
…の実態を正確に把握しエビデンスに基づいた教育を」 詳細: 小学校英語とエビデンス(『総合教育技術』6月号) - こにしき(言葉、日本社会、教育) 6月. 朝日カルチャースクール 寺沢拓敬(2015). 「戦後70年の軌跡: 日本人にとって英語とはなにか」2015年6月27日、朝日カルチャーセンター新宿教室詳細https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/55ef9bbf-b673-68b4-50f4-54d167adb86b 9月. …
…/医療関係者が言う「エビデンス」は専門用語化してるものなので、単なる「証拠/根拠」という意味で横文字使ってるわけではない https://twitter.com/y_tambe/status/649729604312141824 まったくその通りで、これで(納得するひとならば)だいたい終了である。問題は納得しない人(あるいは納得せずに日常語の意味にひきずられたまま批判を続けてしまう人)がいることである。 「エビデンス」用法の特殊性は以下のスライドの7〜10枚目を参照。 英語教…
…教育学における科学的エビデンスとは?:小学校英語教育政策を事例に | Takunori Terasawa - Academia.edu 書誌情報 寺沢拓敬 2015. 「英語教育学における科学的エビデンスとは?――小学校英語教育政策を事例に」『外国語教育メディア学会(LET)中部支部外国語教育基礎研究部会2014年度報告論集』 pp. 15-30. 一般向けに書いた解説 小学校英語とエビデンス、再び(寺沢拓敬) - 個人 - Yahoo!ニュース 本論文を補足する議論(とくに…
…の教育経済学者によるエビデンスベースト論に比べてかなり抑制が効いている――エビデンスベーストがほとんど浸透していない日本の政策的文脈に、エビデンスが既に普及しているイギリスの議論をそのまま適用するのは、「抑制しすぎ」な気もしないでもないが・・・。後述する結論部分の次の1節が本章の立場を端的に示している。 「残念な教育研究」は、方法論的な間違いだけから生まれるわけではない。教育現象をめぐる哲学的な問題を満足に理解できていないことにも起因するのである。(抄訳) Chapter 2…
…教育学における科学的エビデンスとは? ―小学校英語教育政策を事例として―」と題する口頭発表を行った。 この発表の際にフロアから「小学校英語の既存の事例報告は研究デザインの質が低いためにエビデンスの質も低いというが、では、どのようにしたら良いエビデンスを得ることができるのか?」という質問を頂いた。これはもっともな問いである。当日は「どのようにしたら良いエビデンスを得られるのか」という点も説明したのだが、ほぼ完全に量的調査の手法を前提にしていた。そのため、事例報告についてきちんと…
…英語教育学における科学的エビデンスとは? ―小学校英語教育政策を事例として―」 関東甲信越英語教育学会山梨大会(於:上野原市・帝京科学大学)、8月9日 予稿集原稿 https://www.dropbox.com/s/ni8ra72i8te7i80/KATE%E4%BA%88%E7%A8%BF%E9%9B%8620150612.pdf?dl=0 発表スライド 英語教育学における 科学的エビデンスとは? 小学校英語教育政策を事例として from Takunori Terasawa
先日、「小学校英語とエビデンス」という一般向けの記事を書いた。 小学校英語とエビデンス(寺沢拓敬) - 個人 - Yahoo!ニュース その内容をアカデミックなものに大幅に書きなおしたものが以下の論集に掲載されたので紹介したい。 英語教育学における科学的エビデンスとは?:小学校英語教育政策を事例に | Takunori Terasawa - Academia.edu 書誌情報 寺沢拓敬 2015. 「英語教育学における科学的エビデンスとは?――小学校英語教育政策を事例に」『外…
…の実態を正確に把握しエビデンスに基づいた教育を」です。B5版で見開き、計4ページ。思いのほか、たっぷり論ずることができました。小見出しは以下のとおり。 現実と乖離してしまった英語と日本人に関わる言説 「日本の英語教師はだめ」言説は本当に根拠があるのか 英語教育に対する立場の違いはどのようにして生まれるのか 早期英語教育によって英語力は向上するのか 同誌の「政府・教委・管理職寄り」という方向性にもかかわらず、私のような「反政府」的な論者の文章を載せた編集部の方はなかなかの勇気の…
…特定の教育プログラムの効果を論ずるのは、明らかに「領空侵犯」である。もしそのような越権行為をする専門家がいるとすれば(実際あまりいないと思うけれど)批判はされて当然だろう。ただし、SLA者の越権行為に対する批判として正当な表現が「疑似科学」ではないのは当然のことだろう。「そのような知見は、科学的エビデンスとしては不十分」あたりが妥当だと思う。「疑似科学だ」とは言わず、「科学の理解がおかしい」と言えばよい話であり、不毛な議論を避けるうえでもこうした論難のほうがまだマシだと思う。
…ところが最近、疫学/エビデンスベースト医療関係の本を読む機会があって、この違和感の正体がなんとなくわかってきた花子:へえ。その違和感の正体って一言でいうと何なんですか?太郎:それは、政策科学と基礎科学が区別できてない点です。花子:つまり、両者は本来違うものなのに、どちらも「科学」の名の下に一緒くたに扱われているってことですか?太郎:そういうことです。花子:なるほど。で、その区別は現在の英語教育学でもされていないと。太郎:はい、ほとんどされていないと思います。花子:おもしろそう…
…い。 *1:この点は研究者にも誤解が多い点だと思われるが、言語習得論などが提示する認知科学的な知見は、政策評価に資する「良質なエビデンス」とは必ずしも見なされていない(岩崎 2010)。なぜなら、認知科学は一般的に国際志向(つまり社会横断的な傾向)や基礎研究志向が強く、特定の社会や特定の政策を前提にしているわけではないからである。認知科学上の定説が、特殊な環境において「定説」でなくなることはしばしばあるが、日本の学校現場がその「特殊な環境」ではない保証はどこにもないのである。
…し、つい最近、疫学/エビデンスベースト医療関係の本を読む機会があって、この違和感の正体がなんとなくわかってきた。それは、政策科学と基礎科学が区別されず、両者の境界が曖昧なまま使用されている点である。この区別は、おそらく現在の英語教育学でもほとんどされていないと思う。以下、この違いを説明してみよう。 政策科学 vs. 基礎科学 政策科学・基礎科学の特徴を、英語教育を前提に整理してみたい。 政策科学系の英語教育学 英語教育政策の実行・評価のための科学。したがって、意思決定が最重要…
…10,「教育におけるエビデンスに基づく政策 ――新たな展開と課題」『日本評価研究』 10(1): 17-29. 寺沢拓敬, 2014, 『「なんで英語やるの?」の戦後史 ――《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程』研究社 *1:この点は研究者にも誤解が多い点だと思われるが、言語習得論などが提示する認知科学的な知見は、政策評価に資する「良質なエビデンス」とは必ずしも見なされていない(岩崎 2010)。なぜなら、認知科学は一般的に国際的(つまり社会横断的)志向や基礎研究志向…
…果はほぼ皆無であり、エビデンスベーストの分野においては1段(あるいは数段)劣るとされているエビデンスにもとづいているのが現状です(もちろん、低質なエビデンスであれ、ノーエビデンスよりはマシです)。 蛇足ついでにさらに脱線します。しばしば誤解されることですが、エビデンスベーストは単に「データを根拠にしましょう」という考え方ではありません。「エビデンスの質には階層性がある」という考え方を徹底し、種々のエビデンスを体系的に評価する考え方です。SLAや応用言語学ではしばしばエビデンス…
…るが、必ずしも明確なエビデンスが提示されることはない。むしろ、統計的な検討の結果、実態とまったく合っていないことが明らかになったものも多い(下表参照)。このような言説と実態の乖離には、「仕事と英語」言説に内在するきわめて強力な政治性が反映していると考えられる。つまり、「仕事と英語」というトピックは、中立的・客観的な文脈で語られるというよりは、たとえば英語産業関係者の利益に資するように議論が構築されるのである。 言説 反証 (1) 「ビジネスパーソンの多くに英語は必要」 「必要…
…は、政策評価としてのエビデンスの要件を十分に満たしていない。つまり、(1) ほとんどが有意抽出調査のため母集団への一般化ができず、また、(2) 多くが中高生を対象にした調査・実験であり、早期英語の最終的な効果が評価できないという問題がある。こうした問題点を考慮し、日本の成人有権者から無作為に標本を抽出した「日本版総合的社会調査2010年版」を2次分析し、中学入学以前の英語学習経験が、回答者の英語力(自己認知)に及ぼす因果効果を検討した。なお、早期学習経験と現在の英語力の間には…
…家のテクスト分析が「エビデンス」として提示されている)。 水村氏の日本語論には、「亡びないよ!」なんてことよりも、もっと批判すべき部分があると思うのだが(※以下参照)、金谷氏のオチは以下のような日本語愛に溢れた「国語/日本語ナショナリズム」なので、それを期待するのも酷なのかもしれない。 敬語を使い、俳句や相撲を愛し、日本庭園で癒され、宮部みゆきの推理小説や中島みゆきの歌に感動する日本人は、その視点を「地上」に持つ庶民である。空を見ても、脚はしっかり地べたに着いている。そして、…
…社会正義をファクトとエビデンスに優先させる」という言葉を覚えた。2011-10-27 20:40:04 via web 今さらながら、「欠如モデル」ということばを覚えた。2011-10-11 23:08:15 via web 「マスキュリズム左派」という言葉を覚えた。2011-10-11 01:29:23 via web 「ひとり読書会」という言葉を覚えた。明日から積極的に使っていきたい。2011-09-20 00:46:45 via Echofon 「チノンス」という言葉を…